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第一回 男だらけの伊豆日帰り旅行〜海の見える混浴温泉露天風呂チャレンジ〜

修善寺(修繕中)

会社の仲いい連中と三人で、車で伊豆まで行ってきた。
最近、仕事が忙しくて、なにやらストレスの発散をしてなかったもんで、一念発起して一発一日遊び倒してやろう、というのが今回の趣旨。主だったスケジュールとしては、日記タイトルそのままなのであるが。
朝8時半に、地下鉄東西線葛西駅前が待ち合わせの場所。俺様いきなり遅刻して9時ごろに到着。のこりの面子は近くのミスドでドーナツ買ってた。まぁ、食料の調達はいつでもできるので、俺は買わずにそのまま出発することに。
店を出たところで、後ろから呼ぶ声がきこえた。
「ちょっと、おにいさん!おにいさん!!」
どこぞの見知らぬおばさんが声をかけてきた。いきなりイベント勃発。
「このポイントカード、今日が期限なんだけど、いらないんだったらくれないかしら!?」
えらい勢いでまくし立てられた俺らは、言われるがままにカードを差し出し、おばはんはそれを奪うとさっさと店内に消えていった。あのババア、あつかましいにもほどがある。朝一で不愉快になる。
気を取り直して伊豆へと向かう。今回の移動手段の車に装備されているカーナビは、微妙にデータの年式が古く、しかもメーカー純正のために走行中の操作が一切できない。ババに出鼻をくじかれた我々は、見知らぬ道路を右往左往しつつ、なんとか首都高に乗ることに成功。窓の外の風景に、
「うぁー、フジテレビだー!」
「富士だよ、富士!富士ナイス!」
六本木ヒルズはじめてみたー!!」
などと地方出身(一人が和歌山、二人が北海道からの転勤組(うち約一名青森出身))なのをさらけだしながら、コテコテの観光地「伊豆・修禅寺温泉郷」に着いた。ざっと行程三時間。場の雰囲気は、いつぞや旭川に行こうとしてなぜか気がつけば着いていた「登別温泉郷」と酷似。
とりあえず、コテコテの観光コースとして、修禅(善?)寺に向かう。

修善寺
大同二年(807)弘法大師が開基した修善寺温泉発祥の名刹で、鎌倉時代に源氏一族が骨肉の争いを演じた悲劇の舞台となっている。

 〜 修善寺観光イラストマップより 〜

まさに歴史のロマンを感じるにふさわしい場所。折りしも、大河ドラマ源義経が主人公としてとりあげられており、まさに絶好の機会である。しかし、目の前に広がる光景は、白壁の囲いで覆われた本堂と修善寺本堂平成大修復」の看板の文字。男三人、歴史に拒否される。地面に下ろされていた本堂の「修」印の鬼瓦を見ながら「ヲサム!ヲサム!!」と奇声をあげながら歩く。
続いて、次の観光名所「源頼家の墓」に足を運ぶ。途中、犬にほえられる。

源頼家の墓
正治元年(1199)父頼朝の死により、源氏二代将軍となったが、4年後に、北条家の策略により当地に幽閉され、翌年入浴中に暗殺された。この時23歳の若さであった。

 〜 修善寺観光イラストマップより 〜

大方の予想通りだったが、墓だった。墓の横に、「百円貨をいれてください」と書かれた謎の小箱が目にとまる。妙な薄気味悪さを感じながらも、沸々と湧き上がる好奇心を抑えられずに100円投入。「ぶぃー、ごとん」と無機質な音と共に、黄ばんだ小さな紙切れが出てきた。時化って頑丈にのりで張り付いた紙は、開く際にびりびりに裂けてしまったあげく、ただの「おみくじ」であることが判明。ちなみに中吉。微妙。
その後土産物屋を物色し、ひととおり観光を楽しんだ我々は、最終目的地の温泉へと向かうことにした。
途中、道の駅で、名物「わさびアイス」の変形版「わさびジェラート(普通のバニラ味のジェラートに大量の生おろしわさびが添えられた逸品)」にむせ返る。
空が真っ赤な夕焼けに覆われる頃、車は目的地の「海の見える混浴温泉露天風呂」に到着。人里離れた岸壁に、ひっそりと立てられた秘湯をイメージしていた我々は、国道沿いの波打ち際の形ばかりの小屋と、裸のおっさん達(のみ)がタオル一枚でひしめくように温泉につかっているという、あまりにもオープンなビジュアルに恐れおののく。
「あれはまずいっしょ。」
「俺たち若かったよ、勢いにのりすぎだったよ。」
と言い残し、結局その場を逃げるように立ち去った。
そこから程ない場所の温泉を見つけた我々は、予定を変更して、そこで温泉につかることにした。ただ、そこは建物がまだ新しく、設備もすばらしいのだが、備品のすべてが「DHC」だったのが微妙に気になった。

ここしばらくの休日と比べて、二か月分ぐらいを一度に遊んだような、そんな一日。けっこう体力勝負だが、こういうイベントが定期的にあると、生活にメリハリがついてとてもよい。
ただ、間が持たなくなった車内での「下ネタ限定しりとり」だけは廃止する方向で調整したい。