Nozablog.

日記とかエアガンとかパソコンとかゲームとか。

弛緩せよ。

努力は積み重ねるから崩れるのであって、積み重ねなければ決して崩れない。
人間は立って歩くから転ぶのであって、初めから横になって転んだ人間はいない。
ムダな汗はやっぱりムダで、努力は報われるとは限らない。
だから明日できることは今日しない。

俺の郷里の有名人、伊奈かっぺい氏の名言である。改めて読み返してみると、けっこうドギツイ一言ではある。
高校時代、かの人が体育館で講演を行った時、講演が終わってから学年主任が、
「あったらイナカッペの言う事だっきゃ、きいたらマィネ!」
と、全クラスに対して言い回っていた。それに対して、若い先生とかが、
「だから、あれはそういう意味じゃないんだよ!」
と反論して熱く語り始めて、大層ウザかった記憶がある。
当然、当時の俺はこの文章を、あくまでネタとしてしか受け止めてはいなかった。
社会に出て数年がたった今、この言葉を改めて見ると、当時の自分とはずいぶん違う見方ができるようになってきたように思える。見てのとおり、あくまでアンチテーゼとして存在する文章で、当然文脈そのままの意味を伝えることが目的ではないのだろうが、こういうのもアリだよな、と。
努力やら挑戦やら、公私ともども煮詰まったときにこの文章を読み返すと、肩の荷がおりるような気がして、改めて冷静に自分を省みることができるような気がするわけで。
どんなに仕事がきつくても、その場の自分が辛くても、実はその場所に存在する「使命感」や「責任感」、そしてそこに存在する自分への「必要性」を感じとることによって、たいていの仕事は乗り越えていけたりする。ただ、その場所で根を詰めすぎて、それらを感じ取れなくなって、自分の内へ内へと考えがわだかまって来た時、当然ガス抜きが必要になってくる。この文章は、そんなガス抜きの良いきっかけになってくれる。
「まぁ、そんな根つめるなや」
この詩を読んでると、そう言われているような気がしてくる。
・・・てゆっか結局のところ、ここまでウダウダと前置きしないと、自分を持ち上げれねぇ俺様がいるわけだ。ぐあっはっは。