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俺と二百三高地

会社の人から、「見れ!」と言われて借りたDVD「二百三高地」。ずいぶんと渋いところをついてくる。もう30年近く前の作品なわけで、いまさら見るのもどうかな〜とか最初思ってしまったわけだが。
一応Wikipediaで事前知識(http://ja.wikipedia.org/wiki/%E4%BA%8C%E7%99%BE%E4%B8%89%E9%AB%98%E5%9C%B0)を仕入れつつ、取り扱ってる内容が内容だけに変な先入観を持たないで見るように心がけてみた。
(ちなみに、よく人に『意外』といわれるんだが、実は俺様、戦争映画(というかミリタリー物)にはさほど興味がない)
上映時間、がっつり3時間。気合入れて観てみたわけだが・・・

二百三高地 [DVD]

二百三高地 [DVD]

というわけで、観た。
日露戦争って、日本の近代史ですごく重要なポイントになってくるわりには、やっぱり第二次世界大戦ってのがインパクトでかすぎて霞みがちな事件だと思う。実際のところ、戦果ばかりがとり立たされて、そこに至るまでのプロセスってのが(自分で調べない限り)あまり伝わってこない。教科書とかでも1ページぐらいじゃなかったろうか。
で、観た感想として。なんというか、昔仕事でたずさわったデスマーチなプロジェクトとかぶって胃にきた。
トップの決断、統括責任者の葛藤、最前線の舞台の悲哀。必死でやってる最中の、表面しか見ていない外部の反応。観てるうちに身につまされて、胃がシクシクした。
そしてとどめのさだまさし。メインテーマの「防人の歌」は反則だ!あれでガツンとやられたかんじだ。
名作といわれる当作品だが、やっぱり観る人の立場によっては、単なる「戦争映画」ととられてしまいがちな作品に思える。長時間の大作だが、先入観にとらわれず、誰しも一度観てほしい作品だと感じた。
まぁ、観てから特に何も感じなかったって言われたら・・・すまん。
・・・余談だが、森繁久弥演じる伊藤博文はハマリすぎだな。びびった。あと夏目雅子にちょっとドキっとしてみたり。