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俺とフロッピーディスク

ちょっと前の話題なんだがね。

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ついにフロッピーディスクドライブの生産をメーカーが打ち切りへ - GIGAZINE
記録媒体の主流として長らく利用されてきたフロッピーディスクドライブの生産をメーカーが打ち切ることが明らかになりました。
すでにフロッピーディスクドライブを搭載していないパソコンも数多く発売されていますが、これも時代の移り変わりなのでしょうか。
※引用;GIGAZINE (http://gigazine.net/index.php?/news/comments/20090727_fdd/)

レガシーフリーなんて言葉が出てからもう久しいんだが、長々と続いたFDDの時代も先が見えてきたようで。あくまで当然の流れで容易に想像つくことなのに、ことのほか驚いている自分にびっくりしている。
思えば、初めてFDDってものに触れたのは、ソニー製のMSX2「HB-F1XD」だった。当時はじめて買ったFD版のゲーム「紫醜罹*1の発売が1988年なので、ほぼ同時期と思われる。

セガサターン フロッピーディスクドライブ

セガサターン フロッピーディスクドライブ

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当時使用していたフロッピーは2DD。1.44MByteなんて今の時代使い道ねぇ!なんて言われるんだろうが、2DDはさらにその半分の720KByteだった。ちなみに、そういう規格すら知らなかった当時小学生の俺が始めて買ったFDは、1DDの360KByteだったわけなんだが。
そのころのパソコン雑誌*2には必ずといっていいほどゲームプログラムのソースが記載されていて、毎月欠かさず買っては雑誌のプログラムを一字一句間違わないように人差し指でポチポチとキーボードをたたいていたもんだった。FDDが普及する前は「データレコーダー」っていうものを使ってカセットテープにプログラムを保存してたりしたわけなんだが、今思えばずいぶんと使いにくいものだった(当時は何の疑問も抱いてはいなかったが)。それでもまだ家にあった俺なんかはいいほうで、持ってない人は何時間もかけて打ち込んだプログラムもパソコンの電源を切れば消えてしまうってのがあたりまえの時代だった。
FDDが出始めた当初はドライブ自体も相当高額で手が出ない代物だったんだが、FDD内臓型のMSXが安価な値段で発売されはじめてからやっと手が届くようになった。初めて「F1-XD」が家に届いたときには、かなりでかい筐体にもびびったが、最新型の記録媒体FDDが家にやってきた!ってだけで興奮したもんだった。ちなみにその新型機、届いてから早速前述の「紫醜罹」を起動させようとして動かず、FDD初期不良でいきなり一週間メーカー送りになるという運命を辿る訳だが、それはまた別のお話。
修理から帰ってきてからというもの、雑誌のプログラムをイソイソと入力してはFDに保存してたわけだが、720kっていってもテキストデータで保存していくだけなら相当な量がはいるわけで、実際当時使用していたFDは全部で5〜6枚に収まってしまう。正直いって、簡単に使いきれるような容量じゃなかった。FDの容量不足が騒がれるようになったのは、Windowsが普及して画像や音声データが増えるようになってからだ。それに、読み込みのたびに早送り・巻き戻しが必要なデータレコーダーと違って、読み出したいデータを指定して即座に読み出せるっていうことは相当感動ものだった。今となっては当然の機能すぎて、感動することもありえないことなんだろうが。
こないだ新調したうちのPCにも、当然FDDはついている。今はBTOでもオプション扱いになっていることに驚いたんだが、まさかこんなに早くFDD終了のお知らせがくるとは思ってもいなかった。ドライブが生産終了してもしばらくはディスクは流通するんだろうが、家に昔からころがっている何十枚・何百枚というFDを眺めながら、なんとも複雑な気持ちでいっぱいだ。
そんな気持ちも覚めやらぬうちに、こんなニュースが。

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フロッピーディスクドライブに続いて「MOディスク」も販売終了へ、需要減退を受けて正式決定 - GIGAZINE
先日GIGAZINEで主要メーカー各社がフロッピーディスクドライブの製造を終了することをお伝えしましたが、今度は赤色レーザー光と磁場を用いて磁気記録を行い、レーザー光を用いて再生を行う「光磁気ディスク(MOディスク)」の販売が終了することが明らかになりました。
データ保持寿命が50年から70年と推定されるなど、非常に高い耐久性を誇るMOですが、販売終了を決断せざるを得ないほど需要が低迷していたということでしょうか。
※引用;GIGAZINE (http://gigazine.net/index.php?/news/comments/20090804_mo/)

ええっ、MOもかーい!!!
なんか、ものすごいスピードで時代に取り残されていってる気分がしてならない・・・・

*1:若干痛い漢字のタイトルは「さじり」と読む。日本テレネットから1988年に発売された、アクションとRPGとアドベンチャーを同時に楽しめる斬新すぎるシステム「D.S.G」を採用したゲーム。アクションゲームの最中にその名も「RPGする」ってのを選ぶとコマンド選択式の戦闘シーンに突入したり、当時まだ珍しい昼夜の概念があったり、体力回復に戦場の真っ只中で五右衛門風呂に入ったりするよくわからんゲームだった。「恐怖!ドテラ男」「必殺!夜逃げ人ファーマーミカミ(32才)」等、敵のネーミングがやたら秀逸。

*2:具体的に言うとMSXFAN。MSXマガジンに載ってるプログラムと違って、MSXFANのプログラムはソース量少ないのにすごいゲームが多かった。打ち込む側としては短いソースは有難かったんだが、実際に仕事で開発に携わるようになって、MSXマガジンに載ってるようなコメントつきで整備されたソースのほうが、圧倒的に見やすくて管理しやすいことに気づかされた。もちろん1画面プログラムは、そういう限られたソース容量内での技術力を競うって話なんで、ソースの読み易さとは論点が違うんだが。まぁ何にせよ、1バイト単位で容量削る時代ではないもんな、今。