Nozablog.

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物置発掘調査

さて。十年ぶりくらいに長い正月休みでいまだ実家に帰省中である。帰省してからというもの、うまいもんたらふく食ってダラーっと過ごしてたら、明らかに帰省前より肥えた気配をひしひしと感じざるをえないわけなんだが・・・
そんな話はおいといて。昨年末に小学校のクラス会に行ったって話は以前Blogにもちらっと書いたんだが、小学校の頃の学級文集が実家の物置にあったはずだったので、久しぶりに発掘作業に出てみた。
・・・まぁ実際のところ、学級文集を探すという口実のもとに、中学・高校時代に持ってたトイガンなんかが残ってないかな、っていう試みだったり。
※2010/1/7 ちょっと追記

うちの物置っていうのは、実家の家の前にある以前使用していた住居兼車庫兼物置のこと。いらないものは家の改築や転勤のタイミングでずいぶんと捨てたらしいが、親曰く「小学校の頃のランドセルが当時のまま教科書とか詰まったまま放置されてる」らしいんで、案外いろんなものがのこっていそうな気配。ちょっとしたタイムカプセル状態なのである。
早速山積されている段ボール箱を一つ一つ調べ始めたんだが、どれもこれもけっこうな大きさでなかなかの重労働。しかもなかなか俺の持ち物が入った箱が見当たらない。30分ほど探した頃だろうか、やたら重い箱の中に大量のMSXのソフト類を発見(しかも主にテープメディア)。その山の中に・・・
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あった♪
当時よくおもちゃ屋で売ってた、東京マルイの組み立てモデルガンシリーズのM29!タミヤの塗装ペンかなんかでやった小汚い自前のシルバー塗装で、若干M629になりきれてない感がひしひしと伝わってきて泣けた。
しかし、この段ボール箱の中にあったのはこれ一丁だけ。当時集めた安物のエアガン・モデルガンの量はこんなもんではなかったはず。暖房もなくて寒い極限の物置の中で、だんだんと宝探しの様相を呈してきた。がぜん燃える俺。
次の箱には、死んだじいさんの遺品がまとめて入っていた。じいさんは戦時中陸軍の航空将校で、終戦時は大尉。ガキの頃はたいして興味もなかったが、生前じいさんの部屋には当時の資料なんかがゴッソリおいてあって、今になってとても興味をそそられる本なんかがところ狭しと並んでいたものだった。おそらくその一部とおぼしきそのはこの中に、こんなものがあった。
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これは・・・勲章か?箱の蓋には「将校用○○徽章」の文字。かすれてて読み取れないが、真ん中の星が陸軍で、横長のマークはプロペラっぽいんで、陸軍航空隊がらみの何かなのかな、と推測。しかし当時のものかどうかまではわからず。

※2010/1/7追記
ネットで調べたら詳細判明。これは旧陸軍の「空中勤務者胸章」というものらしくて、飛行機乗りが胸につけるバッジみたいなものらしい。
http://moijan4.hp.infoseek.co.jp/army/army-avn-insignia1.htm
当時の写真なんて白黒しか見たことないから、まさかこんなカラフルなやつ使ってたなんて知らず、戦後のものだとばかり思ってた。ちょっと感動…!

謎を残したまま近くの箱をあさると、ガキの頃に大好きだったおもちゃを発見!
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ダブルスピードサーキット!車一台紛失してるぽいけど、ほぼ完品で箱付き!!昔これ好きだったんだよねー!真ん中のエスカレーターみたいなところが稼働して車を上までもちあげて、あとはレール上を車が滑走してまた登るのをエンドレスに見守るだけのおもちゃなんだが、当時はよく飽きもせず電池が切れるまで眺めていたもんだったよ。秋葉原あたりでうりに出せばプレミアつかないかな・・・?とか考えた汚れた自分に絶望。
しかし、他にもガキの頃のおもちゃがいくつか箱入りで積んであったが、本命のモデルガンが見つからない。探す場所を変える。
反対側の隅のあたりに移動すると、布団やら食器やらがゴソゴソとつみあがっていた。中学時代にテニス部で使ってたラケットなんかが立てかけてあって、また当時のことをふつふつと思い出しそうになった時、ラケットと一緒になにやら立てかけてある古い棒みたいなものを発見。手にとってみると・・・
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これ、じいさんの軍刀だ!!
じいさんが戦時中に実際に使っていた軍刀で、もともとは親戚から譲り受けた日本刀を改造して使っていたと当時じいさんから聞いてたんだが、じいさんの葬式で守り刀として使われてからはどこに行ったかわからなくなっていた。まさかこんなところにあったとは!ってか一本竹光www
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じいさんの武勇伝は友達に話し聞かせたりすることが多かったので、友達の中でもこの軍刀のことを知ってる人は少なくないんだが、実際の写真は本邦初公開である。
この鞘にひっついてるタグみたいなやつは、教育委員会発行の「銃砲刀剣類登録証」。こいつによると、

種 別
長 さ 73.4センチメートル
反 り 1.0センチメートル
目くぎ穴 壱個
銘文 表 大和守平国縄作

らしい。中学か高校の頃だったろうか、一度じいさんが酔っ払ったときにこいつを見せてくれたことがあった*1。その時持った印象はとてつもなく重かった記憶があるのだが、実際に持ってみたら案外普通に持てる重さ。刃は研いでないのでボロボロではあるが、終戦後ピストル*2と共に神社の裏に埋められたという歴史のある逸品である。
ちなみに、さっき「大和守平国縄作」でネット検索したら、案外ネットオークションなんかに名前出てて若干凹む。案外メジャーな物なんかな?
しばしそんな刀を見て恍惚としてたんだが、本来の目的を忘れそうになったので再度探索をはじめる。断熱材も当然はいっておらず、外は雪がちらつく中での捜索、鼻水垂らしながらのいたたまれない作業ではあったが、刀がおいてあった場所のすぐ近くの「ビール」ってマジックで書かれたダンボールの中に・・・
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あった!!
よれた段ボール箱の中に、ひしめくように詰まったモデルガンの山w
東京マルイあたりのやつだと未だに売ってたりするが、グンゼのコンバットコマンダーやLSのP220・ナストフ.45あたりの絶版モデルには懐かしさを抑えられない勢い!
しかし、あたりを見ればもはや外は薄暗く、電気がとめてある物置での作業はもはや困難な状態。しかし段ボール箱ごと家に運び込もうものなら、「せっかく片付けたのに!!」っておかんに雷落とされそうな勢いだ。涙を飲んで、当時お気に入りだった一丁をチョイス。
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東京マルイの組み立てモデルガン、コルトM1911ガバメント。
マルイの組み立てモデルガンって、当時は2〜3000円くらいだったか?安価だったけど実際に上手に組み上げるのは相当難しかったんだが、これは友達が作ったのを譲ってもらったもんだったはず。暇があれば分解整備したりしてたのに、今さわってみると動きが渋くてなかなか痺れるコンディション。正直いまさら発火させることは無理だが、いじってるだけで当時の思い出がふつふつと脳裏に浮かぶのは不思議なもんだ。
物置あさってただけだけど、いろんなもの見つけてすごく楽しかった、そんな正月休みの一時。満足!


なお、発掘中に高校時代に隠し持っていたエロ本までもが丁寧に段ボール箱に梱包されてたのを発見して失禁しそうになったのはまた別のお話。

*1:その後気を良くしたじいさまが軍刀振り回しはじめて、家族総出で止めたというほろ苦い思い出。

*2:掘り起こしたときにピストルは警察に納めたらしいが、その後警官が携帯してたら盗難にあったとかいう噂が。真偽の程は不明。